1日2食健康法

コラム


   学校給食の罪


  日本人の慢性的な不健康は国家が押し進めた食事指導の誤りによるものであり、その急先鋒の役割を果たしているものが、学校給食である。
 学校給食こそ日本人の食事の感覚をマヒさせ、一億総不健康体質を生んでいる元凶である。


 そもそも学校という場所そのものが、国民を均一化し同じ価値観を植えつけるという危険な問題をはらんでいるのであるが、これがそのまま食事にもあてはまる。
 学校によって正しい知識がもたらされた場合、それが全国津々浦々の子供たちにまで普及するのは学校という組織の実に素晴らしい一大特色であるが、ひとたび誤った知識が普及された場合、取り返しのつかない国家規模での犯罪が起こり得る。言葉が悪いが、学校によって洗脳される。


 これがまさに給食という分野でなされているのが現状だ。


 無意味に多品目。かなりの分量。そこへ必ず牛乳を1本つけた給食。典型的な、間違いだらけの食卓である。
 成長著しい中学校3年までなら、間違いだらけの学校給食を食べてもそれを処理できる体力がある。
 しかし大人になってあのようなメニューは、体への負担以外の何物でもない。
 よく 「学校の先生は給食が食べられるから栄養にかたよりがなくてうらやましい」 などという声をきくがとんでもないことである。子供達と一緒に、あの食事に付き合わなければならない学校の先生というのは、実に大変な職業であると同情せざるを得ない。


 この誤った食事を来る日も来る日も食べ続けた記憶は、生涯忘れられることはない。いや本人は忘れるだろう。だが記憶は無意識となって生き続ける。これがクセモノだ。
 人間は自覚した意識で行動している割合は少ない。人間の行動のほとんどは無意識の領域からの衝動によるものである。かつては小学校、中学校で学校給食を食べていた女の子も、年がたてば主婦となる。愛する夫、かわいい子供のため、栄養たっぷりの食事を毎日作ってあげようとけなげに頑張る。
 この時に手本となるものが、まさに学校給食だ。給食は、栄養士さんが管理する、栄養たっぷりのバランスよい食事の手本であると、記憶の中にしっかりと刻み付けられている。この 「お手本」 を、じつに全国民が覚えている。


 健康に気をつかう世の主婦たちが、この 「お手本」 を真似るのだ。愛する家族のために、栄養たっぷりのバランスよい食事を、それはそれは苦心惨憺しながら来る日も来る日も作り続けるのである。


 努力というものは、正しい方向に向けられたときにのみ実を結ぶ。体によかれと思って、あれもこれもと作ってあげているのに、それが家族の健康を根本から破壊しているのであるから悲劇というほかない。


 学校給食の罪は、これにとどまらない。
 学校給食の中でも最大最悪の罪がある。
「残さず食べること」 を美徳として、子供を洗脳してしまうことだ。


 食糧難の時代ならいざ知らず、この飽食の時代で毎度毎度の食事を残さず食べていたら必ず病気になる。
 学校給食の量は多すぎる。子供なら、無理をすれば食べられないこともないが、それでも個人差がある。あの半分か3分の1の量を食べれば充分だという子供もいるのである。それにもかかわらず、全部食べることを強制される。たくさんおかわりをする児童がいると、拍手喝采が起こる。一番食べた子供を表彰する愚かな教師までいる始末だ。
 この児童期にすり込みまれた記憶が大人になっても続く。どんなに大量の食事を出されても、必ず全部食べるという人がいる。宴会などで、料理の皿が並べられすぎてみんな箸をのばすのをやめてしまったのに、「もったいないから」と最後までつつきまくる人がいる。


 小学校時代、いつも食べるのが遅かった私は、全部食べ終わるまで給食を片付けさせてもらえず、昼休みになっても、5時間目になっても給食とニラメッコをさせられ続けた。食べ物は残してはいけないという考えが、ひどいトラウマとともに刷り込まれた。
 そして成人してだいぶたち、1日2食健康法に出会うまで、出された食べ物は全部食べないと気がすまない人種だったのである。
 今では、外食のときはほとんど残している。実にもったいなく、いつも申し訳なく思っている。


 食べ物をだいじにする心がけは、大切に決まっている。しかし食べ物は、私を生かすためにある。食べ物をだいじにするあまり不健康になっていては、本末転倒である。そんなことをしたら、かえって食べ物に申し訳がない。
 食べ物に食べられてはいけない。正しい食べ物を取捨選択する眼力を持ち、体に良いものは食べ、悪いものは残す。体に良いものでも、量が多ければ残す。そして、こんなに色んなものを犠牲にして成り立っている自分の命なのだから、むだに1日を過ごすことはできないと、人生の目的達成に向かう。それが食べ物に対するほんとうの礼儀である。



コラム なぜ食べる、なぜ生きる




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