1日2食おすすめ食品
「本当においしいものを、少なくいただく」。
これが1日2食・少食健康法の極意であり、真のぜいたく生活である。
そこで、普段使いの食材を、いかにセンスよく選ぶか? ここが1日2食をおいしく楽しく続けられるかどうかの決め手になる。
厳選のうえにも厳選した食材をここに紹介したい。
※価格を表示しておりましたが変動があるため非表示にしました。価格はリンク先のショップでご確認ください
玄米はおいしい。この単純な真理を知ってもらいたい。
「玄米はマズいけど体にいいから我慢して食べる」のではなく「玄米はおいしいから食べる」のが正しいのだ。
もしあなたが玄米をマズいと思っておられるなら、それは今日までおいしい玄米に出会っていなかっただけである。
高級な玄米は大枚をはたけばいくらでも買えるが、安価でおいしい玄米を手に入れる方法はないのだろうか?
おいしい玄米の条件の1つに「鮮度」がある。
鮮度が落ちた玄米は、白米よりも目もあてられない。米じたいの品質がダイレクトに味に出るので、白米よりも鮮度の良さがものをいうのだ。
そこで真空パックで届くこの玄米が威力を発揮する。
どんなに高級な玄米でも鮮度が落ちて手元に届くのでは残念である。
この商品は有機農法で育てたあきたこまちが真空パックされて届くので、開封するまでとれたてが味わえる。
この価値が何にも代えがたい。
1袋2.5キロと小分けにしてあるのもいい。
このような商品がAmazonで手軽に買えるようになったとは、いい時代になったものだ。
発芽玄米のメリットは3つ。
1つは、なんといっても脳の血流を良くしてアタマを良くするGABA(ギャバ)といわれる成分が通常の5倍になっていることである。成長期の子供にぜひ食べさせたい。
2つめは、ふつうの炊飯器の白米モードで炊けること。忙しい人にはこれが大きい。時間も電気代も2分の1ですむ。
さらに3つめとして、発芽しているので芽の部分に含まれるフィチン酸という毒素がなくなっていることだ。
なぜ玄米に微量な毒素が含まれているのかというと、芽が出るまえに小鳥についばまれては困るので、身を守るために発芽するまではフィチン酸という毒をまとっているのだ。
しかし発芽してしまえばその必要がなくなるので、発芽玄米はフィチン酸が消えているのである。
じつは少食にしていればそのフィチン酸も便とともに排泄されるので問題はないのだが、心配ならば発芽玄米を食べればよい。少食に挫折している人にもおすすめだ。
それでもやっぱり白米も食べたい。
ならば、ただでさえやせた土地が薬づけ農法でやせこけてしまった日本の田んぼではなく、メナム川の恵みをたっぷり浴びた肥沃なタイの大地でとれた米を食べたいところだ。
日本の米とちがって外皮をとり除いても中身にビタミン・ミネラルが詰まっているから、この白米なら栄養に問題はない。
日本料理にタイ米は合わないという人もいるが、私の舌にはまったくそんなことはない。むしろ慣れるとこっちのほうが断然おいしく、日本の米が物足りなくなる。決定的な土の違いはどうしようもない。このおいしさを知った人なら私の言っていることがおわかりいただけよう。
はじめは日本米6割タイ米4割くらいでブレンドして炊いてみて、あとは好みで比率を調整していきベストな配合を見つけるといいだろう。松井はタイ米100%が好きだが。
それでもやっぱり「日本の」白米も食べたい。
そんな人のための最終手段が「金芽米(きんめまい)」だ。
これはひと言でいえば、玄米からウス皮1枚を剥(は)いだ白米である。
「それって7分搗(づ)きとか5分搗きのこと?」
と思われるかもしれないが、そうではない。
7分搗きや5分搗きでは皮の硬い部分がまだ残っており白米の食感にならない。かといってそれよりも削ると白米になってしまう。この、皮がなくなる直前ギリギリのところに、玄米の皮の栄養とうま味が詰まった層がある。「亜糊粉層(あこふんそう)」という。
玄米がおいしいのはここが残っているからこそだ。逆にいうなら亜糊粉層さえ残せば玄米の食べづらさを完全に除去し栄養をほぼ残すことが可能である。
つまり皮を削りきるギリギリのところを攻めないといけないのだが、従来の精米法ではその技術がなかった。
これを可能にしたのが金芽米なのだ。
さらに「胚芽(はいが)」も一部を残してある。白米にするとスミッコが三日月型に欠けてしまうところが胚芽だが、ここが特に栄養満点である。しかし硬い。この舌ざわりがニガテで玄米も胚芽米もニガテという人が多い。
ここも皮と同様ほぼ完全に取り去り、栄養のあるギリギリのところだけ残してある。このわずかに残した底の部分が、商品名にもなっている「金芽(きんめ)」である。
だから玄米と栄養価はほとんど変わらないというのがメーカーのうたい文句だ。
そうはいっても日本のコメでしょ。白米でしょ。どうだろうなあ……と半信半疑で食べてみたら、これが相当うまい。ふつうの白米とまったく同じ口あたりで、味はふつうの白米とまったくちがう。
なるほどこれなら「ふつうの白米が食べたい」というとき利用価値はおおいにある。ただし、副菜に食物繊維をお忘れなく。
では、ここからは調味料編。
純粋な塩(NaCl)は細胞をキズつけるので適度のミネラルを含む塩がいいことは、このごろ広く知られるようになってきた。
しかし、海塩はいかがなものかと私は思う。
いまや海洋汚染は言わずと知れた事実で、健康食品のはずの魚も、とくに大型魚は避けるべき食品となってしまっている悲しい現実がある。同様に海塩はダイオキシンなどの有害物が混入していないと言い切れない。原発事故のあとも、残念ながらたびたび放射能汚染水が流出している。危うきは遠ざけるべきではなかろうか。
にがり成分が多すぎるのもどうかと思う。
にがりは豆腐を固め、テニスコートにまくとカチカチになる。タンパク質が固まるからだ。固まったあとの豆腐を食べるぶんには問題ないが、タンパク質に作用する前のにがりをそのまま摂取したさいの影響はよくわかっていない。腎不全の人はにがりを飲んではいけないとされているが、腎臓の糸球体ににがりがはたらいて凝固させているという仮説も立たないでもない。もしそうであれば健康なうちからにがりはそのまま飲んではいけないことになる。
にがりの成分は塩化マグネシウムだが、代表的な海塩Sの100gあたりのマグネシウム含有量は190mg、海塩Uは700mgもある。まだ推定無罪だが、にがりダイエットで健康被害がでて問題になったことがあることからも、やはり敬遠するにこしたことはなかろう。
そこで、岩塩だ。かつて海だった地層が固まってできた塩である。このモンゴル岩塩は、海であった時代は1億年前なので、とうぜん汚染と縁がない。
マグネシウムも20mgとほどよい量だ。
ふつう岩塩はその固まる過程でミネラルが分離され純粋な塩(NaCl)になってしまい、「だったらJAの塩と変わらねえじゃん」となるのだが、モンゴル岩塩は例外で海塩なみの豊富なミネラル量を誇る。それでいて長期に圧縮された塩の地層はミネラル分が適度に除かれているのだ。そのバランスがモンゴル岩塩は絶妙なのである。
商品は何種類かあるが、この「天外天塩」はそのなかでもお値打ちだ。不純物をとり除くためにいちど水に溶かしているが精製はしていない。
料理に使ってみれば、ただの塩(NaCl)との差は瞭然。「料理のウデ上がった?」と言われるだろう。
ひとくちにモンゴルといってもたいへん広い。中国のモンゴル自治区と合わせると日本の国土の7倍もある。
採掘地が変われば、とうぜん、栄養成分も変わる。
「天外天塩」の採掘地は中国の内モンゴル自治区だが、この「モンゴル秘境の甘い岩塩」はモンゴル本国だ。
こちらの岩塩層が形成されたのは3億5千万年前で、特筆すべきは、火山の爆発時にマグネシウムだけが溶けてなくなっており、採掘される岩塩のマグネシウム含有量がなんとゼロであること。
にがりは漢字で書くと「苦汁」だが、このマグネシウムが苦いのだ。にがり成分は徹底して避けたい、かついい塩を求めるならこの「モンゴル秘境の甘い岩塩」を買えばよい。
さらに、「天外天塩」は不純物を除くためにいちど水に溶かしているのに対し、こちらは砂の少ない岩塩層のみを選んで採取し粉砕しただけである。つまり3億5千万年前の塩をそのままいただけるのだ。その品質の違いは値段にもそのまま反映されているけれど、やはりこちらのほうが味もいい。これで塩むすびをつくると本当においしい。
余談だが、私はこれを小さな容器にいれて携帯している。外で食事をとるとき、これをかければ魔法の粉よろしく、「うーん?」と思った食事がとたんにおいしくなる。
杉樽でふた夏もかけて熟成させれば、すでに高級品なのに、この商品はそのしょうゆを水の代わりに使ってもう1回仕込み、さらに熟成を重ねる「再仕込みしょうゆ」なのだ。こんな手間ひまかかることをよくやるものだと、その神経の異常さに敬服せざるをえない(もちろん褒め言葉)。
このしょうゆは文句なしにうまい。炊きたてのごはんに、これだけをかけていただいてみよう。ぺろりと一膳いけてしまう。海苔でつつめばもはや最高のごちそうだ。
どんな料理に使っても、その料理がワンランクアップする。
[お買い得品]
かといって、そういつもいつも「出雲むらさき」を使うわけにもいかない、という家庭の事情もあるだろう。なにをかくそう、わが家がそうだ(笑)
そこで、品質と値段のバランスがいいものを探して見つけたのがこれ。
こちらも杉桶でふた夏を通して熟成させている、本物のしょうゆだ。手頃な値段だが充分おいしい。
だしの素
だしくらい自分でとれよといわれそうだが、あまり面倒くさいことばかりやっていたら自炊も続かない。一生モノの健康法は続けることに意味があるのだ。専業主婦ならともかく、仕事をしながら自炊するなら、上手に手を抜くことも重要である。
そこで、だしの素だ。味の素は論外であるが、市販のだしの素も買ってはいけない。ウラの表示をみてみよう。原材料名に「調味料(アミノ酸等)」と書いてあるはず。
これ、ようするに味の素である。
なんでそう書かないかというと、ばか正直に味の素なんて書いたら売れないからだ。そこで調味料(アミノ酸等)と書く。「あっ、アミノ酸が入ってる。体にいいわ。ラッキー」とかんちがいしてくれる人がいるのを想定しているのだ。味の素を使いたくないからだしの素を買うのに、消費者をなめている。
そして 、それを知った消費者をダマすためにつくられたのが「酵母エキス」。味の素ではイメージが悪すぎるので、「なんとか天然らしい表示にできないか」と考案された新しい添加物だ。製法も化学調味料とほぼ一緒。しかし法律が追いついておらず添加物扱いされていないため、これを加えてもメーカーは「化学調味料不使用」とうたえるのである。これを使ったものは味の素よりも悪質といえる。そうと知らずに(知って?)使っている呑気な健康食品メーカーもあるようだ。
さらに原材料名をみてみよう。「果糖ブドウ糖液糖」とも書いてあるはず。
これ、ようするにガムシロップである。
白砂糖が体に悪いことは周知のとおりだが、果糖ブドウ糖液糖(ガムシロップ)は白砂糖よりもさらに2つの意味で怖い。
1つは、白砂糖は分子が2個つながっている多糖類なのに対し、果糖ブドウ糖液糖は分子1個だけの単糖類であることだ。消化する必要がまったくないため、白砂糖よりも急速に血糖値がハネ上がるというすごいシロモノである。
ちなみに果糖ブドウ糖液糖は、だしの素のみならず、加工食品、とくに清涼飲料水やお菓子に広く使われている。いまの子供がすぐキレるのは教育のせいではない。果糖ブドウ糖液糖(ガムシロップ)による血糖値障害だ。世のお母さん方は、自分で子供にキレる材料を与えておいて「どうしておとなしくできないの!」とキレているのである。
もう1つの問題は、こっちのほうがより深刻である。果糖ブドウ糖液糖(ガムシロップ)の原料はトウモロコシなのである。
「なあんだ、だったら安全じゃん」と思われるだろうか?
どっこい、果糖ブドウ糖液糖に使われるトウモロコシは、あの悪名高い遺伝子組み換えトウモロコシである。糖にしちゃえば元の原料なんてわからないので、安くて体に悪い遺伝子組み換え食品を使うわけだ。
市販のほとんどのだしの素は添加物のオンパレードだが、なかでもこの果糖ブドウ糖液糖が恐ろしい。
というわけで、だしの素を選ぶ基準はもうおわかりだろう。「調味料(アミノ酸等)、酵母エキス、果糖ブドウ糖液糖」が入っていないことが条件だ。
するとこれが存外少ない。ネットでそうとうねばって探してもなかなか見つからない。日本の食品は質が高いなど妄想でしかないと知らされる。
そこで、これらが入っていない以下の商品は貴重だ。
シンプルな素うどんをつくってみると、この商品の良さがよくわかる。かつおの風味がふわーっと口の中にひろがって、なんともうれしい気分になる。いやな後味はまったくない。
見た目はまっ黒くろすけだが、使ってみると思いのほか色はつかない。塩気も控えめなので、料理をつくるときは入れすぎに注意しよう(塩気はあとから塩を足して調整を)。
ほんとうはこの下の2つの商品だけ紹介すればよいのだが、黒くて甘いおなじみのつゆが欲しい方もおられるだろうと思ったのだ。上記のものは、その中で最高の品質。これ以上のものを求めるなら以下の白だしになる。料理に応じて醤油を加えよう。
[ちょっと高級品]
これでつくったうどんつゆをゆっくりとすすると、たちまち、口の中にかつおの風味がふわっと、ではなく、ガツンとくる。化学調味料のいやらしさはまったくない。優雅な、すばらしい味わいだ。
さらに、甘くない。砂糖は入っているのだが、まったくといっていいほど感じない。そればかりか、塩気も控えてあるかんじで、これを使う目的は純粋にだしの風味をとるだけなのである。
「わしらが提供したいのは、だしなのだ。塩でも砂糖でもなければ、ましてガムシロップでもねぇ」
そんな職人の矜持(きょうじ)が聞こえてくる逸品だ。
実際の商品を手にとって、パックの小ささに拍子抜けした。えー、これで千円ごえって、ぼったくりなのでは? と。
しかし使ってみて、その疑いは吹っ飛んだ。いや、おのれの不明を恥じずにおれなかった。
これはすごい。魚の風味がすごい。ふわっとではなくガツンとくるのは 「三河白だし」 と同様だが、こちらはいっそう力強く迫ってくる。
そして、やはりこれも、甘くない。砂糖は入っているが、ほかのだしつゆ製品に比べたら、ほんとに砂糖入ってんの? というほど甘くない。
これは、だしそのものによほど自信があるからなのだ。
甘くすれば、料理なんて、どんなにへまをやってもおいしく感じてしまうものだ。ある料理研究家などは、 「来客をもてなさなければならないとき、料理に自信がなければ、とにかく何でも砂糖を入れておきなさい。おいしいと言ってくれるから」
とテレビで臆面もなくのたまっていた。
だから、だしつゆはたっぷり甘くしておけば、何とかなる。安い商品はそれでごまかしてあるのだ。
その甘味を控えてあるということは、いっさい小細工抜きで勝負しているということ。そのぶんこの商品、塩気が強い。いままでのだしつゆの感覚で使うとしょっぱくなりすぎるので注意してほしい。
サブタイトルよろしく付いている “しあわせ” とは、4種のだしを合わせた “四合わせ” とかけてあるわけだが、看板に偽りなし。煮物に使ってみると……ホッ。うん、これを、しあわせっていうんだなあ。
黒糖・ハチミツ
砂糖は、できれば、とるべきでない。だがまったく甘味を感じない生活というのもあじけないものである。健康は欲しいが、生きる楽しみを手放すのもどうかと思う。この葛藤をどう解決するか?
解決案を提示する前に、白砂糖の怖さを述べておこう。
白砂糖は脳を破壊する。それはまず腸の破壊から始まる。腸内の悪玉菌は白砂糖が大好きであるため、これを栄養分として増殖する。増えすぎた悪玉菌は、腸のカベを食い荒らすとともにアンモニアや硫化水素などの毒ガスをまきちらす。薄くなった腸壁からは化学物質などが血管に入り、またアンモニアは血液に乗って脳へ行き、脳の関所を壊す。すると侵入するはずのない化学物質や重金属が侵入するようになる。これを駆除しようとして本来は細菌やウイルスを殺すための白血球が脳もろとも壊しにかかる。じょじょに脳はスカスカになり、アルツハイマー型認知症となる。
だがそれを待たずして脳は壊れる。物理的にではない。白砂糖の単純な味覚は脳を発達させないのだ。
脳に最もいいことは何か、ご存知だろうか。百マス計算? 脳トレゲーム? ちがう。
「おいしい」と感じることである。
これが最も脳のよろこぶことであり、脳への最高の刺激となるのだ。おいしい! という信号によって学習意欲は増しアイデアは冴え集中力が高まる。
白砂糖にはこの信号が全く足りない。ただの「甘い」という感覚だけでは脳へのごちそうにならない。数百のミネラル、数万のファイトケミカルが幾重にも折り重なった複雑なハーモニーが複雑な「おいしい」という刺激となって脳に送られ脳を活性化するのだ。
この微量栄養素を含んでいるのが黒砂糖とハチミツである。
しかし、これらはまた別の難点がある。
用途が狭い。料理に使うなら問題ないが、たとえばコーヒーに入れるとき。砂糖とちがって、これらを入れるとコーヒーではなくハチミツや黒砂糖の味になってしまう。そのおもしろさを楽しみたいときは別だが、コーヒーを味わいたいときにはハチミツや黒砂糖の利点が逆に邪魔になる。
また、保存にも困った経験があるのは私だけではないだろう。
ハチミツは、とくに後半になってくると固まって容器から出てこない。最後まで使い切ることもできず、悔しい思いをする。高価なものだといっそう残念である。
黒砂糖も、とにかく固まる。砕いても砕いても次の日には固まっている。そういう砂糖なのだから、そこに文句を言うつもりはないが、これを毎日、いちいち適量に砕くのが大変だ。しかも適量を砕いたつもりで適量にならない。
そこで三温糖をつかう、という解決案がでてくる。
ただし本物の三温糖。
私のイチオシは宮崎製糖の「ふるさ糖」だ。
砂糖づくりの専門店が精魂こめたこちらの商品、もちろん、白砂糖をカラメル色素で着色した市販のインチキ三温糖ではない。さとうきびの搾り汁を漉(こ)したものを鉄釜で煮て乾燥させる、昔ながらの製法をもちいた本物の三温糖である。砂糖の区分としては「三温糖」の扱いなのだが、成分としては黒砂糖に近い。
同じ製法の商品はほかにもあるが、この結晶のキメ細かさ、美しさは、ほかに類のないものである。わが家では湿気の多い季節でも固まったことがなく、いつもサラサラとしていて使い勝手がすこぶる良い。
味はさらに良い。もしあなたがこの砂糖を手にすることがあったなら、まずはスプーン1杯、砂糖だけの味をたしかめてみてほしい。やさしくて力強い、軽くて奥深い、なんともいわれぬ玄妙な味わいは、これだけでひとつの食品として成立している。さすが専門店の手作りとうならせるものだ。
コーヒーにもサッと溶け、黒砂糖のようなくどさがなくコーヒー本来の味をじゃませずにさりげなくコクとうまみを加えてくれる。
この「ふるさ糖」で、たとえば煮物をつくってみよう。白砂糖では絶対に出せない奥行きのある、ホッとする味わい、田舎でおばあちゃんの料理を食べているかのようだ。まさにふるさと。
この商品は白砂糖の難点とハチミツ等の難点をいっぺんに解決している。最善ではないが、次善といえるのではないか。
もちろん、「固まってもいい。料理の味が変わってもいい。ハチミツと黒砂糖を使いたい!」という人をわたしは止める気はない。それが最善なのだから、むしろ推奨したい。わたしが言いたいのは、これらの特性を理解して目的に応じて使いわけたらどうかということだ。
ハチミツや黒砂糖であれば、いっそうすばらしい商品がある。小腹がすいたとき、お菓子をつまむくらいならこれらをそのまま摂取したほうがはるかに体にいいし、はるかにおいしく、心から満足する。
以下はそんな商品。
黒砂糖の粉末である。
といいながらじつはこれ、厳密には黒砂糖ではない。いちど分離した、ミネラル分を含む糖蜜といわれるものを、あとから戻して黒糖と同じ成分にしたものだ。
しかしそれによって微細な粉末になっており、普段使いにはむしろこれがいい。
黒砂糖は塊(かたまり)の商品がふつうだが、なんとも使いにくいと感じるのは私だけではないはず。アメ代わりになめるのには良いが。
料理などにはこの粉末の「玉砂糖」の出番だ。
成分は黒砂糖そのものだから、上記の「ふるさ糖」とちがって時間とともに固まりやすいのがまさに「玉」にキズではある。
だがこの味はいちど知ったら他に代えがたい魅力をもっている。深いコクと脳を複雑に刺激するミネラルの風味は黒砂糖ならではのものだ。
豆乳との相性が非常に良いように私には感じる。コーヒーに入れると味が変わってしまうと書いたが、私はこれを入れた黒糖ソイ・オレが大好きだ。たしかに元のコーヒーの味は何が何だかわからなくなるが、それほどのコーヒーフェチでもないので、よりおいしくなるのなら私はそれでよい。そしてこのおいしさは捨てがたいのである。
いくらかきまぜても、どうしてもカップの底に少々ダマが残るのだけど、まあ家なら、行儀は悪いが最後にスプーンですくって食べればいい。このコーヒーを含んだダマが、またウマかったりする。
ハチミツは高いものを探すとキリがない食品だが、ある水準までいくと、味はともかくとして、栄養は大差ない。この「ナチュロニー カナデイアンハニー」はカナダで有機認証をうけており、じゅうぶんに味も良い。
安物のハチミツは、なんとも野暮ったい、くどい甘みと雑味のかたまりのようなものだが、あんなものをハチミツと思っていたひとはこれを舐(な)めたら驚くだろう。口にふくんだ瞬間にフワッと広がるこの爽やかさはどうだ。ハチミツの概念が180度変わる。
ハチミツには採取した花によってさまざまな種類があるが、このアカシアの爽やかさが私は好きだ。
そして特筆すべきは、使いやすさ。思いどおりの量が出せて、しかもダレることなく一瞬で切れる。最後まで固まることもない。これだけの品質と使いやすさを両立している商品も珍しい。Amazonレビューでも絶賛されている。
ただ、Amazonではしょっちゅう品切れになったり送料込みの値段で価格が暴騰していたりする。そんなときは楽天もチェックしてみよう。
※利便性ではペットボトルなのだが、容器も安全をこだわるなら瓶入りの「ブライトザマー アカシアハニー」がある(500g・Amazon)。価格も比較的安定しており、ちょっとだけコスパも良い。
ソース
ソースはまともに作ると原価がハネ上がるため、ガムシロップに着色料で色をつけ「これがソースです」という粗悪品が後を絶たない。
こんどスーパーで買うとき原材料名をみてみよう。「果糖ぶどう糖液糖」「カラメル色素」と書いてあるものしか見つからないはずだ。これがガムシロップと着色料である。天下のカゴメでさえこんなものを作ってはばからないのだから嘆かわしい限りだ。
いいものを作っているのは、知る人ぞ知る小規模のメーカーである。
いい商品も砂糖だけは使っているが、これは砂糖不使用という原価無視のあっぱれな心意気。とろみづけの微量の水飴はいたしかたのないところか。
これを使うとほかのソースに戻れない。
ケチャップもソースと同様。「中身はほとんどガムシロップです」というふざけた商品ばかりである。
糖分の多い調味料なので、その意味ではソースよりも気をつけて選ばなければならない。
それでもどうしても砂糖の含有量は高い。いいものを選びつつ、ご使用はほどほどに。
マヨネーズ
該当商品なし
油がまともなものがない。まともな油を使っても市場に流通するころには酸化してしまっている。
マヨネーズだけは手作りするしかない。
洋風だしも欲しいと思って探したのだが……これは、「超」がつく貴重品。
複数のネットショップのすべての「コンソメ」「ブイヨン」「洋風だし」に検索をかけたが、値段がバカ高いもの、自然食品メーカーのもの、無添加をうたったもの、すべて臆面もなく「酵母エキス」(化学調味料のかわり)を使っている。
そして探しても探しても、そんなものしかない。
これも該当商品なしか、とあきらめかけたそのとき、ヒカリ食品の名前が目に飛びこんできた。上記のソースとケチャップをつくっているメーカーだ。最後の希望である。クリックすると……。
「キター!」
酵母エキスを使っていない!
メーカーの商品説明にはこんな言葉が。
“化学調味料、たんぱく加水分解物、酵母エキスなどを使用せず、原料にとことんこだわり、素材の持つ自然な旨みを大切にしたコンソメです。植物性の飼料で育てた若鶏のとりがらスープ、有機本醸醤油、国内産有機野菜使用。そのままスープでも、お料理のベースにもお使いいただけます”
この会社に就職しようか。
油
なにが体に悪いといって、植物油ほど悪い食品はこの世にない。
植物油に比べたら肉や砂糖の害はまだしも軽症である。
植物油(サラダ油)は体のありとあらゆる組織に悪い。すべての細胞を構成する細胞膜の材料になるのが油だからだ。
摂取する油が悪ければその影響は全身におよび、特に脳におよぶ。
悪さをあげればキリがないが、ひとつあげておくならヒドロキシノネナールである。
植物油(サラダ油)はむかしは圧搾(あっさく)といって手しぼりに近い搾りかたをしていたが、そんなかったるいことをしていては日本人全員に油を供給することなどできない。いや、できるのだが、やった順から価格競争に負けていくので恐ろしくてやるメーカーがない。
ではどうしているか。ヘキサン溶剤に原料をつけ込み、油分を分離させ、高温でヘキサンを揮発させる。すると油だけが残る。
……理論上は。
だがそう理論どおりにヘキサンが100%飛んでいるかどうか。
さらに、高温を加えたということは、いちど天ぷらをやって冷めた油といっしょだ(そんな油がスーパーに並んでいるのだ)。それも一度ならず、この精製の工程は200度以上の高温を4~5回加える。
このとき発生するのがヒドロキシノネナールという神経毒物である。
ヒドロキシノネナールが人体の神経細胞にくっつくと、アポトーシスという自己破壊のスイッチが入り、その神経細胞は自殺をはじめてしまう。
人体で最も神経細胞がある場所はどこか?
脳である。
神経細胞があるというより、神経細胞の集まりが脳だ。
植物油脂をとっていると脳細胞がどんどん自殺していく。認知症の最大原因が植物油脂だ。絶対にとってはならない。ふだん使う油はもちろん、加工食品のウラ側をみて「植物油脂」と書いてあったら買ってはならない。
加工食品をいきなりやめるのはむずかしい。
そこで簡単に変えられる料理用の油から変えよう。
シソ科の植物である荏胡麻(エゴマ)の実を絞った油。もちろんここで紹介しているのは圧搾という手間ひまかかる方法で熱をくわえずに取り出した油だ。
脳によいオメガ3といわれる油を小さじ1で1日分とることができる。オメガ3の油はほかにもあるが、なかでもエゴマ油はごくほんのりとシソの香りがさわやかに漂い日本人の舌に合う。
欠点はすぐ酸化すること。開封して冷蔵庫で1ヵ月しかもたないし、なにより加熱するとたちまち酸化する。フライパンで1~2分の調理にしか使えない。それ以上加熱するとヒドロキシノネナールの入った安物のサラダ油と同じことになり、エゴマ油の意味がなくなる。
なるべくそのまま、サラダなどにかけて使おう。
開封後1ヵ月で使い切りたいので、あまり大きなビンでも困る。この商品くらいがちょうどいいと私は思う。
※ときどき品切れになっているので、有機ではないが代替品はこちら。じゅんぶんな品質だ。
そんなことを言われても、調理用の、火に強い油もないと困る。
そこで加熱にはオリーブ油をつかおう。オリーブ油は天然の抗酸化成分を含むため加熱しても劣化が遅くヒドロキシノネナールも発生しにくい。
ただし、「エキストラバージン」と名がつくものを選ぶべきだ。
ひとくちにオリーブ油といっても、エキストラバージンオリーブオイルとバージンオリーブオイルとピュアオリーブオイルとがある。
エキストラバージンオリーブオイルは原料を圧搾しただけの油。安全なのはこれだけだ。
バージンオリーブオイルは絞った油を加工することが許されている。さらにピュアオリーブオイルは、エキストラバージンやバージンオイルを搾った搾りカスを溶剤でさらに搾りだし例によって高温を加えたものだ。食べられたものではないのでバージンオイルを足して製品化するが、バカも休み休みすればよかろう。
つまりエキストラバージンオリーブオイルでなければオリーブオイルの資格がないのである。
さいわいテレビの健康番組でも取り上げられ、スーパーで容易に買えるようになった。「エキストラバージン」と書いてあれば近所で手に入るものでよい。
そこで、ここではエキストラバージンのなかでも高品質のものをあげておく。イタリアのナンバーワン・オーガニックブランド「アルチェネロ」の逸品である。オリーブ油も人気で偽装問題がおきた。どれを買えばよいか迷ったら、ここにしておけばまちがいない。そのまま口にしてみれば品質の違いは明らか。
※オリーブ油も2ヵ月以内に使い切りたい。500mlでは多いと思ったら半分のこちらをどうぞ。
カレー
加工食品をやめろと言われていちばん困るもの。
それはお菓子でもケーキでもアイスでもない。
カレーである。
そりゃあキユーピー3分クッキングを見て手作りカレーをつくればいいのはわかっている。だが、どうがんばっても、どうしても、どうしても、市販のカレーのあの味にならない。そう。幼いころから慣れ親しんだ、日本人にとって、もはやおふくろの味といえる家庭のカレーの、あの味だ。
やはりどうしてもメーカーがつくったルウを使わねば、「カレーが食べたい欲」を満たすことが私にはできないのである。
カレーなど食べねばよかろうという議論はここでは却下しておく。
さて、そのために探しに探したベストの品がこちらだ。
加工食品として油は避けられないわけだが、植物油がよいとほとんどの人は思っているだろう。だが、それは間違いであることは油の項で書いた。
ではカレーに使う油は何が良いのか。バターである。しかしそれだとあまりに非常識な値段になってしまい、商品化できない。
そこで次善の策がラードか牛脂となる。もちろん体にいい油ではないが、消去法である。これを使うしかないのだ。
油以外の原材料においてもこれ以上の商品は見つからなかった。
さて、問題は味。
品質は良いのだろうが、なに、コスモ食品? きいたこともないよ(失礼)。
と思って食べて、驚いた。
こんな旨いカレールウがあったのか!
私は味においてはS&Bゴールデンカレーが最高だと20年間信じていた男だが、なんということだ。この、S&Bとはまったくちがう方向性をめざした、大人向けの味。それでいて懐かしい家庭の味。
そして、爽やかなのだ。ラードが脂っこいのではないかと心配したが、まったくしつこくない。逆にこれを食べたあとに植物油使用の市販のカレーを食べると、いままでこんなキモチ悪いものを食べていたのかとまたも驚く。
唯一の欠点は値段の高さ。袋に書いてある分量ではたぶん薄く感じるので、1袋2人前とおもったほうがいい。家族4人ぶんなら2袋、1回のカレーがルウだけで約700円だ。
でもこの味と質なら仕方のない出費かなあ……。
そうは言ってもコストパフォーマンスは重要、という方に。
「コスモ食品 直火焼カレールー」はいかにも「ハウスやS&Bとはちがうぜ」という味だが、これはまぎれもなくS&B。日本人みんなが好きな味だ。わたしは始め「1キロも買って口に合わなかったらどうしよう」と思ったが、ムダな心配であった。
ふつうにスーパーで売られているディナーカレーも市販のカレーとしては安心な原材料だが、こちらはさらに安心。こっちをスーパーに置いてもらいたい。
※ただ辛口なので、わが家は甘いカレーじゃないとという方は市販品よりも安心原料になっている業務用バーモントをどうぞ。
一人暮らしの男性にとって、カレールウよりもなくては困るのはむしろレトルトカレーではないか。
あまたあるレトルトカレーを原材料でふるいにかけまくり、残ったのがこれだった。だが品質の良いカレーならお金をかければできる。問題は味だが……。
レトルトでこれほど味わいの深いカレーを食べることができるとは、いささか感激を覚えた。
辛いけれど、辛さが突出するでもない、あくまでも素材を引き立たせるスパイスとして機能し、カレーという料理を満喫させてくれる。はたしてこれがインドカレーなのかといわれると疑問符を付けざるをえないが、そんなことはどうでもよいと思えてくる。みんなが好きな味に仕上がっていると思う。
この品質とこの味! すばらしい両立。うならせる技術だ。
インド風のテイストを残しつつ日本人の舌に合わせてあるところはさすが中村屋である。レトルトカレーとして文句なしの出来。
お菓子 (クッキー)
おいおいお菓子の紹介かよといわれそうだが……。
砂糖と乳製品はとらないにこしたことはない。そりゃあわかっちゃいる。わかっちゃいるけどやめられない人へ、これは救済手段。
原材料名を見てみよう。
「小麦粉、バター、砂糖、食塩」
これだけだ。これだけなのに、口に含んだ瞬間に広がるこの豊かな風味はどうだ。
お菓子がないと淋しいなら、こういうまともなものをちょっとだけ食べたらいいのだ。
これを食べたあとに日本の大手メーカーの「チョ●ス」やら「ムーン●イト」を食べると、味がしない。カスである。1箱食べても不満がつのるだけだが、ウォーカーショートブレッドは2枚もいただいたら満足する。
この味に慣れたら、重量比でお得なこちらを。
原材料も砂糖をやや少なめに、バターをやや多めにバランスを変えてあり、見た目の無骨さとは裏腹にじつに上品な舌ざわりとなっている。わたしがいつも買うのはこっちだ。こっちは、1本で満足。
箱をあけると薄いビニールフィルムの中にすきまなくぎっしり詰めこんである梱包がいかにもぶっきらぼうに感じるが、日本がていねいすぎるだけ。これでいいとわたしは思う。
こっちはそれをさらに洗練させたような品。
上記ショートブレッドは、自分用というか、食料品というか、お菓子というかんじではない。だが、こちらはお客様に出せるお菓子。それも至高のお菓子だ。
ビスケットは上品にして繊細な中にもバターと卵のしっかりした主張。ガレットは、これがすごい。濃厚。「バターと卵をそのままお菓子にしてみました」的なガツンとくる味で、しかしながらヨーロッパの本物の原料を使っているため嫌味は皆無。こういうものを食べるといかに日本のお菓子が狂っているかがよくわかる。
少々お高いが、まじめにお菓子を作ったらこれくらいの値段になって当然である。
膨張剤が入っていることだけが玉にキズだが、それでも街のケーキ屋のただ値段が高いだけの手作りクッキーなどより、こちらのほうがはるかに品質も味も良い。ウソだと思ったら比べてみるとよい。比べるまでもない。
おいおいこんどは酒かよといわれそうだが……。
かつては酵素飲料を飲んでいたのだが、値段が高すぎて続けることができなくなった。おいしい酵素もあったが、多くは味にかんしても “うーん?” であった。
「だったら、これだって酵素飲料だよなあ」と気がついた。これをワンフィンガーくらい飲むのなら、アルコールの害よりも栄養の利のほうが勝る。
このリキュールは本当においしい。とくにカシスとフランボワーズ(ラズベリー)がおすすめ。栄養よりも味重視ならアプリコットはさらにおすすめ。
製菓材料として売られているが、もちろんこのまま飲んでもいいのだ。ストレートで少量、酵素がわりに飲むもよし、水で割ってカクテルふうにするもよし、炭酸水なら甘めのスパークリングワインみたいになる。
それで、酵素飲料との効果の差だが……よくわからない(笑)
とにかく私はおいしいもの、イコール栄養のあるもの、を少量いただきたいのだ。そして行き着いたのがこれだったのである。
つまみ(ナッツ類)
お酒を紹介したら、おつまみも紹介しないわけにいくまい(笑)
おすすめはナッツ。
アーモンドは体内の「糖化」を防ぐ。糖化とは、糖がタンパク質と結びついてAGEという物質に変わることで、老化の原因のひとつだ。
クルミは青魚といっしょでボケ防止食品。オメガ3という血液をサラサラにする油が含まれていて、脳の血管が詰まるのを防ぐ。
カシューナッツは……たんに私の好みで紹介する(笑)
健康のためだけならアーモンドとクルミを食べていればいいのだが、ここにカシューナッツもあると私はうれしいのである。好きなんです、カシューナッツ。
いちおうビタミンB1の含有量がナッツの中で最も多く、肉のかわりになる。鉄と亜鉛も多いので貧血や味覚障害防止によい。
以下に紹介する1kgパックは、届いてみるとかなりの迫力。これだけ大量なら、送料を入れてもスーパーなどで買うのと同じか、むしろおトクだろう。
それに、市販のミックスナッツもいいけれど、あれはどうしても原価の安いピーナツやへんてこな豆菓子ばかり入ることになる。クルミなんて拝むていどしか見当たらず、べつに欲しくもないピーナツばかり食べるはめになる。安物買いのなんとか、といいたいところだが、それでも安くはない。お目当てのナッツだけを狙って買ったほうが結局はトクなのだ。
以下のものは品質もよい。とくにアーモンドのコクとうまみは感動すら覚える。さすが専門店である。これを食べたらスーパーやコンビニで売っているおつまみアーモンドは味も素っ気も無いことに気づいてしまうだろう。
原材料は、アーモンドならアーモンド、クルミならクルミのみ。油も塩も不使用だ。
ただし、食べるときには塩をつけよう。油不使用なのは正しいが、減塩は正しくないから。カリウムとのバランスをとるにはナトリウムが必要なのだ。味もグッとよくなる。レビューに「つい食べ過ぎてしまう」とあるが、塩をつけていないせいなのだ。
念のため、甲田光雄先生によるとナッツ類は1日合計10粒が上限。それ以上は腸を荒らすとのことである。
食べ足りないときは、あと2~3粒ほどよけいに食べて、数えまちがえたことにしよう(笑)
なお、「1kgはムリ~」という人には500gパックもある。1kgと比べたら割高になるが、それでもスーパー等よりは安い。
サプリメント
たぶんわたし(松井)は難病のクローン病が治ったが、たぶん治したのはこれだとおもっている。
いまをときめくスーパーフード「ユーグレナ」である。
ひと昔まえは「少食実践者がサプリをとるなら何がおすすめか」ときかれたらクロレラとスピルリナがイチオシであったが、ついにこのユーグレナの培養技術が確立され商品化に至り、1位の座が入れかわった。
いずれも栄養のかたまりである「藻(も)」の一種だが、なかでもユーグレナは顕微鏡でみるとつねに動き回っており、植物と動物の中間の性質をもつ唯一の生物として知られる。それゆえに単体で59種類の栄養がとれ、ほんらい動物性食品を食べなければ不足するビタミンB群および9つの必須アミノ酸をふくむ18種のアミノ酸をこれひとつで補えるようになったことは少食実践者にとってひじょうに大きい。甲田光雄先生がご存命であれば、いまならこれを奨められたと確信している。
59種類の豊富な栄養もさることながら特筆すべきはパラミロンという成分だ。珪藻土(けいそうど)のような構造をもったこの多糖類は腸内で有害物質を吸着し、便とともに排出してくれる。わたしのクローン病は、これを飲みはじめて半年でほぼ治った。化学物質が掃除されたのであろう。
詳しいことは特集を組んだのでこちらを見てほしい。
ユーグレナはにわかに注目を集めだしたので、さっそくニセモノが現れている。わたしが飲んでいるものはこれである。
*注文が先に進まないときは*
入力欄の「店舗コード」は自動で入るはずなのですが、空欄になってしまうケースがあるようです。その場合お手数ですがこちらのID(店舗コード)をコピー貼り付けして進んでください。
13001058-01
「乳酸菌はどれを選べばよいですか?」
そうきかれたら迷わずNS乳酸菌をおすすめする。
栄養をとったところで宿便があればムダなことだ。食べたものは腸内で腐るし、栄養も10のうち8とか7、ひどいひとだと3とか1しか吸収できない。
少食の極意は、宿便をなくすことで10の栄養を10吸収できるようにすることにある。
さらに少食を徹底し腸内細菌が育ってくると、腸内細菌が栄養をつくるので、10の食事が11や12になりだす。
それを知らずに栄養をとることばかり考えるほどムダなことはない。
NS乳酸菌は、この少食を極めた状態に腸内を近づけてくれる。
詳しいことは特集を組んだのでこちらを見てほしい。
ちなみに特集に書いたとおりウイルス対策にもなる。
このホームページの読者さんなら何をいまさらと思われるかもしれないが1日2食の重要アイテムだから最後に紹介しておこう。
故・甲田光雄先生が監修された、限りなく “本物” に挑戦した青汁。
先生がご存命のときは、冷凍パックの、まぎれもない本物があったのだが、先生が亡くなられて10年後、メーカーの業務終了とともに販売も終了してしまった。世界最高の青汁だったのだが……残念だ。
しかし、先生がサンスターの健康顧問だったときに監修されたこの商品が残っていたのがさいわいである。
缶入りの青汁だが、さすが甲田先生の監修だけあってしっかりしたものだ。以前のものがあまりにも良すぎたのであの時代を知っている人には見劣りするだろうが、青汁としては世間ではこれは最高峰のもの。
味も、飲むのが楽しみになるくらいおいしい。
りんごが入っているので冷やして飲むと甘味が強く感じられる。青汁にかぎらず飲み物の理想の温度は18℃(体温の半分)だが、それに近い野菜室で冷やすといい。寒い時期なら家の暖房をかけない部屋に置いておくのがベスト。
冷凍の青汁に挫折したひとも、これなら味もいいし、なにより、缶をプシュッとあけるだけ(笑)
栄養もだいじだが美味しさもだいじ。毎朝、これを飲むために起きるのが楽しみになる。
そんなアイテムも紹介しておこう。
野菜ジュースの老舗(しにせ)、いわずと知れたカゴメが開発した渾身の一品である。
大手メーカーの事情として売上が立たないことには始まらないので香料と着色料が入っているのはいたしかたのないところ。これを入れないと価格を下げられず風味も他社製品に劣ってしまうので販売じたいがままならないのだ。消費者がもっと賢ければこんなものは不要なのに。
だが文句のつけどころはそれくらいである。
この価格でこれだけ豊富な野菜がいっぺんにとれるのはお値段以上というほかはない。
そして何より、味だ。野菜の深い味わいとフルーツの爽やかさが絶妙なバランスでブレンドされている。さすがカゴメ、拍手喝采をおくりたい。
これが美味しくないと言った人をいまだかつて知らない。よほど野菜がニガテで野菜のほんの少しの香りだけでむせ返るという人は無理だが、そうでない限りこの味に感動してもらえるはずだ。
※家族で飲むならこちらの1リットル商品を。